Mag-log in俺は今、ターミナル駅の一角に居る。
昨日男の友情に幸せを感じて悶えていたらスマホの通知音が鳴り、画面を確認すると「明日って空いてるかな? デートしよ?」
と楓からのデートの誘いだった。
断る理由など皆無なので直ぐに了承の返事を送ると「やったー! 明日はオシャレして行くね♪ 友也君の私服も楽しみ」
と帰って来た。
そこで気づいた。俺の私服はマネキン買いした物と、柚希が何とかコーデしてくれた組み合わせしか持っていない。 すぐに柚希に相談したが、今持ってる服だとこれ以上のコーデは無理と言われてしまった。「もう付き合ってるんだし正直に言っちゃえば? 新島先輩は去年のお兄ちゃんの事知ってるんだからきっと大丈夫だよ」
と言われたので、今の服装はマネキン買いした服を着ている。
俺がどうやって打ち明けるか悩んでいると、不意に肩を叩かれた。 振り向くと眩しい程の笑顔で楓が立っていた。「友也君おはよ~」
俺は今、ターミナル駅の一角に居る。 昨日男の友情に幸せを感じて悶えていたらスマホの通知音が鳴り、画面を確認すると「明日って空いてるかな? デートしよ?」 と楓からのデートの誘いだった。 断る理由など皆無なので直ぐに了承の返事を送ると「やったー! 明日はオシャレして行くね♪ 友也君の私服も楽しみ」 と帰って来た。 そこで気づいた。俺の私服はマネキン買いした物と、柚希が何とかコーデしてくれた組み合わせしか持っていない。 すぐに柚希に相談したが、今持ってる服だとこれ以上のコーデは無理と言われてしまった。「もう付き合ってるんだし正直に言っちゃえば? 新島先輩は去年のお兄ちゃんの事知ってるんだからきっと大丈夫だよ」 と言われたので、今の服装はマネキン買いした服を着ている。 俺がどうやって打ち明けるか悩んでいると、不意に肩を叩かれた。 振り向くと眩しい程の笑顔で楓が立っていた。「友也君おはよ~」 オシャレしてくると言っていたが今までとは路線が違う服装だ。 薄い水色のワンピースに白いカーディガンの様な物を羽織っている。 清楚系って感じだ。 あまりの可愛さに言葉を発せずにいると「どうしたの? やっぱりこの服似合わないかな~」 と言ったので、俺は慌てて「違う! あまりに可愛かったからビックリしただけ!」 と興奮気味に言ってしまった。「あ、ありがとう……」 顔を赤くしてお礼を言う楓。 ヤバイ! このままじゃ清いお付き合いが出来なくなってしまう! 俺が慌てて煩悩を振り払おうとしていると「友也君は前と同じ服だね」 と言われてしまった。 こうなったら覚悟を決めるしかない。 俺は今まで見せた事が無い、真剣な表情で楓に話しかける。「楓……」「どうしたの? そんな真剣な表情して」「話があるんだ」
教室に入り自分の席に着くと、及川と話していた水瀬がやって来て「朝から見せつけてくれるね~! このこの~」 と言いながら肩を叩かれた。痛いよ。 及川もそれに乗っかり揶揄ってくる。「もうラブラブだね~。よ! 色男」 この二人が組むとやっかいだなぁ。 そこで俺は反撃する事にした。 及川に手招きをし、近くに来た所で耳打ちをする。「及川こそ中居とはどうなんだ?」 俺がそう言うと、一瞬で顔が赤くなり俺を睨みつける。「そ、それは今関係無いし! それに中居の事なんて……」「好きなんでしょ? 誕プレも買ったし」「む~~!」 真っ赤な顔で唸りながら睨まれた。 揶揄い過ぎたみたいだ。 俺達のやり取りを見ていた水瀬が「なになに、佳奈子顔真っ赤じゃん! 佐藤なにしたの?」「アドバイスを送っただけだよ」「アドバイス?」「詳しくは及川に聞いてくれ」 と言って俺はそそくさと戦線離脱した。 そこでふと視線を感じ、視線の先を見る。 楓が怒った表情で俺を見ている。 なにやら口を動かしている。 読唇術とか出来ないけど、分かりやすかった。 く・っ・つ・き・す・ぎ これは後で謝らないと怖そうだな。 そうこうしている内に予鈴がなり、担任が教室に入って来た。「明後日からゴールデンウイークだが、明けたらすぐに郊外遠足があるので五月病になるなよ~」 とだけ言って出て行った。 あの人は必要最低限の事しか話さないので楽だ。 そのまま1時限目の準備をし、少し休もうと机に突っ伏した。 4時限目が終わり、昼休みになりいつもの窓際後方へ向かおうとした時ガンッ と、急いで食堂に向かうクラスメイトの足が俺の机に当たった。「わ、わりぃ。大丈夫か?」「大丈夫、何ともない」 特にこれと言
家に帰るなり柚希が「新島先輩と付き合ったんだって?」 と、開口一番に言ってきた。 学校中の噂になってたみたいだし知ってて当然か。「ああ、詳しい話はあとでするよ」 と言い、俺は自室に荷物を置き、そのまま風呂に入った。 風呂から上がると、スマホの通知ランプが光っていた。 確認すると楓からメッセージが来ていた。〈柚希ちゃんに話すの?〉 という内容だった。〈ああ、楓の事はどこまで話していい?〉〈全部はなしていいよ〉〈いいのか?〉〈うん、大丈夫。柚希ちゃんによろしくね〉 と短いやり取りを終え、夕飯を済ませる。 リビングに居る間、柚希は話を聞きたくてうずうずしてるのがまるわかりだった。 ベッドに横になり、今日の事を整理しようと考え始めた時、ドアがノックされた。 コンコンッ きっと柚希だろうなと思いながらドアを開く。 ドアを開けた瞬間、柚希が部屋に入り込み椅子に座って聞く気満々の姿勢を取る「今日何があったのか教えて! 新島先輩部活も休んでたし」「そのことも含めて話すよ」 俺はファミレスで楓が皆に話した事をそのまま伝えた。 それに加えて、楓が独占欲が強いという事も一応伝えておいた。「なにそれヤバイ! 新島先輩マジ乙女じゃん!」 と、なにやら興奮している。 まぁ乙女なのは俺も同意だな。「でもまさかぼっちの時のお兄ちゃんに惚れてたとはねぇ」「俺もビックリしたよ」「そのお蔭で私は新島先輩に目を付けられなくなったからよかったよ。これで本気が出せる」 やはり柚希は高校でも完璧美少女を目指すみたいだな。 新島はぼっちの俺を見て考えを改めたみたいだけど、柚希はどうすればいいのだろうか。「でも、水樹先輩の言う通り嫉妬からの嫌がらせには気を付けた方がいいかも」「柚希もそう思うのか」「女子程じゃないにしても、学校一の美少女
放課後、駅の近くにあるファミレスにグループ全員が揃っていた。 八人掛けの席に何故か片方に俺と楓だけで、もう片方に他の全員が座っている。 ぎゅうぎゅうに詰めても5人しか座れなかったので田口が隣の席から椅子を持ってきて強引に座っている。「なんでこんな席順になってるんだ?」「そりゃ決まってるだろ、お前達の事を聞く為だよ」 中居がふんぞり返りながら答える。 それに続いて他の皆も「難攻不落の楓がどうして佐藤選んだか気になるもん」「友也が新島とどう仲良くなったのか参考にしたいしな」「佐藤君~、モテる秘訣教えてよ~」 田口を除き皆どうして俺達が付き合い出したのか聞き出したいらしい。 そして最初の質問が中居から発せられた。「まず、告白したのは新島からでいいんだよな?」「うん、今朝告白しました」 律儀に答える楓。 リア充って付き合い出したら事細かく報告しなきゃいけないの?「新島の告白に佐藤はオーケーした。と」「まぁ、そうかな」 実際は俺からの告白に近かったけど、最初に言ったのは楓だしな。「はいはーい質問ー! 楓は佐藤の事何時から好きだったの?」 と元気よく及川が質問してくる。 どう答えるのだろうと楓の方を見たら楓も俺の方を向いたので目が合った。 楓は小さくコクンと頷いてから「一年生の終わりごろからかな」 その答えにまたしても皆が驚愕の声を漏らす。 そして店員に注意を受ける。 まだ驚きを隠しきれない及川はまだ少し高いボリュームで「一年の終わりごろって、佐藤がまだぼっちだった時だよね?」 及川の質問に中居や水樹も「確かにな」と頷いている。 そんな俺の何処を好きになったのか疑問でしょうがないといった表情をしている。「そうだね、いつも一人で居た」「だよね! 見た目も今とは大分違うし、どうして?」 楓は一度大きく深呼吸をしてから、朝俺に言った事を
ギリギリで教室に戻り席に着く。 担任はまだ来ていなかったので一安心していると、隣の席の及川が「ギリギリなんて珍しいね。 楓も一緒だったの?」 と、どう答えるか迷う質問してきた。「ああ、先生に仕事頼まれて手伝ってたんだ」「そうなんだ、たいへんだね~」 別に隠す必要は無いのだが反射的に嘘を吐いてしまった。 そこで担任が入って来てSHRが始まる。「あー、連絡事項が一つある。連休明けに郊外遠足があるが行先は市の総合公園でバーベキューをする。男女6~7人のグループを作っておいてくれ。以上」 担任はそれだけ伝えて教室から出て行った。 グループ分けか。去年までなら地獄のイベントだったな。 今回は予想だといつも集まってるグループになりそだけどどうなんだろう? 俺はいつも集まってる窓際後方に向かった。 既に中居達が集まって話している。「おっす」「おーっす」 この挨拶も大分慣れた。「友也も一緒のグループでいいよな?」「ああ、俺もそのつもりだったよ」 水樹が普段と変わらない感じで誘ってきたのでそれに乗っかる。 田口もいつもの調子で「男子はこのメンバーで決まりっしょ!」「ま、そうだな」 中居もこのメンバーで文句はないらしい。 男子は決まったからあとは女子だけど「やっほー中居! 私達と組もう」 と及川が楓と水瀬を連れてやってきた。 「結局いつものメンバーだな」 と水樹が笑いながら言う「いいじゃん、その方が楽しいし!」「及川の言う通りっしょ!」「二人揃うとうるさいな」「「ははは」」 という感じでグループが決まった。 すると隣に楓が来て「楽しみだね友也君」「そうだな」 楽しそうな笑顔で言ってくるので、俺もつられて笑顔になる。 すると田口が
夜、新島の気持ちや俺の気持ちについて悶々としていると、新島からメッセージが来た。〈今日は本当にごめんなさい〉〈いや、気にしなくていいから〉〈ありがとう。それで明日なんだけど、一時間程早く学校に来れる?〉〈大丈夫だけど、なんで?〉〈話したい事があるから〉〈わかった〉〈ありがとう、おやすみなさい〉 ふぅ、なんかいつも以上に緊張したな。 それにしても話がある、か。 きっと今日の事だろうな。 今はあれこれ考えてもしょうがないし寝るか。 翌朝、いつもよりかなり早い時間に家を出た。 柚希に理由を聞かれたが、新島が話があるって言ってたと伝えたら何故か頑張れと応援された。 学校に着き教室に入ると既に新島が居た。 さすが10分前行動だな。「おはよう、早いな」「おはよ~、私もさっき着いたばかりだよ」 今日はどの新島だ? と考えながら登校していたが今の新島は学校での新島だ。「まだ早いとはいえ人が来たら困るから移動しよっか」「そうだな」 そういって俺達は教室を後にし、今は使われていない旧理科室にやって来た。 しばらく使われていなかった為、机等に薄くホコリが積もっている。 新島は教室の窓側の前の席にハンカチを敷いて座る。 俺も座ろうかと思ったがホコリを避ける物が無かった為立っている事にした。 そんな俺を見て新島が「立ってないで座りなよ」 と言って横に少しズレて隣をポンポンと叩く。 断る理由もないので隣に腰を下ろす。「えっと、話ってなんだ? 昨日の事なら大丈夫だからな」「昨日の事は関係…無くはないんだけど……」 さっき教室で話した感じだといつもの新島に感じたけど、今は昨日の新島みたいに感じる。「友也君はさ、二年生だけじゃなくて、一年生からも人気があるの知ってる?」 昨日柚希から聞







